私の女将としての原点

  • おかみさんのひとりごと

今年は2年ぶりに彦根の夏の風物詩、読売テレビさんの「鳥人間コンテスト」が開催されました。

1980年に初めて彦根で鳥人間コンテストは開催されました。

彦根市の観光課の方が「TV局がなんか人が飛ぶ番組するとか言ってるんやけど、世話する旅館があったら彦根で開催するって言ってるんやけど」とのことで、「松原水泳場やこの辺がにぎやかになるならいいやんか」と、先代がお受けいたしました。

大会の3日前くらい、撮影スタッフの方も増えてくる最中、先代と主人が交通事故に遭い、骨折と鞭打ちで入院となり、義母は病院の付き添いとなりました。それまでは私は電話番・食事当番(家族の)と育児をし、旅館の業務とは無縁な状態でした。

当時はスマホはおろか、携帯電話もない時代、電話は24時間鳴り、「鳥人間やってる?」と一般の方からの電話もかかり、電話番で大忙し。さらには食事を出す段取りや、鳥人間の荷物が届いたり、人の出入りも大勢で玄関番でもお大忙し。この日は子どもの食事はおろか、子どもにも7時間くらい会えず、当時5歳の長男はとうもろこしの缶詰を食べて過ごしていました。

あれから41年。今では鳥人間スタッフの人たちは私の事を「お母さん」と親しく呼んでくれています。今年も無事に開催され喜んでおります。

鳥人間コンテストは9月2日夜7:00から10チャンネル(読売テレビ)で放映されます。是非ご覧ください。

https://www.ytv.co.jp/birdman/

びわ湖畔味覚の宿双葉荘

片岡京子

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